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2008年新作


今年も勿論。
私は出かけましたよ、ピナ・バウシュの新作公演!
ヴッパータールの劇場に身を置くと、まるで故郷に帰ってきたような、懐かしい気持ちでいっぱいになります。
今年は、出演ダンサーが9名と少なめで、しかも常連のドミニークやフェルナンドが出ていなかったこともあって、例年とは少し趣を異にしていました。
このところ多用されていた水も、今回はほとんど使用されず(ただ1度、休憩前の1シーンで、ジュリー・シャナハンがバケツの水をかぶる、というのがあっただけ)、そのかわり全編に風が吹き抜ける舞台でした。
全体の印象としては、とても洗練された作品。
心地よく、スマートにピナ作品に酔える、って感じでしょうか。




そしてまた、いつものように、私は舞台がはねたあとの遅い夕食に誘ってもらって、極上の時を、ピナと過ごしたのでした。


プレミエの日の昼食は、ルッツ、フランコ、マティアスたちと。

パフォーマンスまで少し時間があったので、
フランコの家のベランダで、シャンパンを楽しみました。

ルッツは、まるで美しい夢のなかにいるよう。

マリオンと、おどけた顔で。

愉快なダフニス。バックにいるのは私。

ナザレットと。

ピナ、エレナと。



2008年7月1日  

楠田 枝里子