** Eriko Kusuta's World ** 楠田枝里子公式ホームページ **
■ ありがとう、マリオン
■ ピナ・バウシュからの招待状
■ 幸せな、時間の贈り物
■ 世界のどこかで
■ ピナ・バウシュを追いかけて
■ ヴッパータール、ヴッパータール
■ ピナ・バウシュに会うために
■ ピナを想う
■ ピナ・バウシュ追悼
■ 訃報
■ 2008年新作
■ 春の宴
■ 「パレルモ、パレルモ」に酔う
■ ピナ・バウシュ
京都賞を受賞
■ ピナ・バウシュの新作に酔う
■ 5月の静かな涙
■ マティアス
■ フェスティバル
■ 新作タイトル
■ ダンサーの名前
■ 訃報、トマス
■ 口絵(1)
■ ブックデザイン
■ 神々の邂逅
■ 帯
■ メッセージ
2008年新作
今年も勿論。
私は出かけましたよ、ピナ・バウシュの新作公演!
ヴッパータールの劇場に身を置くと、まるで故郷に帰ってきたような、懐かしい気持ちでいっぱいになります。
今年は、出演ダンサーが9名と少なめで、しかも常連のドミニークやフェルナンドが出ていなかったこともあって、例年とは少し趣を異にしていました。
このところ多用されていた水も、今回はほとんど使用されず(ただ1度、休憩前の1シーンで、ジュリー・シャナハンがバケツの水をかぶる、というのがあっただけ)、そのかわり全編に風が吹き抜ける舞台でした。
全体の印象としては、とても洗練された作品。
心地よく、スマートにピナ作品に酔える、って感じでしょうか。
そしてまた、いつものように、私は舞台がはねたあとの遅い夕食に誘ってもらって、極上の時を、ピナと過ごしたのでした。
プレミエの日の昼食は、ルッツ、フランコ、マティアスたちと。
パフォーマンスまで少し時間があったので、
フランコの家のベランダで、シャンパンを楽しみました。
ルッツは、まるで美しい夢のなかにいるよう。
マリオンと、おどけた顔で。
愉快なダフニス。バックにいるのは私。
ナザレットと。
ピナ、エレナと。
2008年7月1日
楠田 枝里子