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夢のような日々


あ〜〜〜〜〜、
楽しかった、楽しかった、
楽しかったあ〜〜〜〜〜!

毎日、毎日、ヴッパータールの劇場に通って、ピナ・バウシュの新作に酔いしれ、ピナやダンサーたちと遅い夕食を共にして、盛り上がり・・・。
もう、夢のような日々でした!!!
その幸せな時間のスナップを、今日は1枚だけ、お目にかけましょう。





左から、ピナ、ナザレット、エリコ、アイーダ。
後ろに、ジュリー(スタンザク)



今年の新作も、勿論、すばらしい!!
なんと日本をテーマにしたもので、7月に、日本公開となるんですね。
(7月6日〜11日 さいたま芸術劇場にて。
これに続き、15日〜19日、「バンドネオン」というピナの作品が、新宿文化センターで公演されます。)
ぜひ、お見逃しなく!
新作について、詳しくは、次回お伝えしますね。

というのは・・・。
あまりに嬉しいことがたくさんありすぎて、とても1回には書ききれないからなの。

列車に乗って、ボンまで小さな旅をし、ドイツ考古学研究所のドクター・ラインデルにお会いしたのも、飛び切りの体験でした。
私が代表を務める「マリア・ライヘ基金」は、今、南米ペルーの砂漠の中に、博物館を作るプロジェクトに参加しています。
紀元前後の1500年間に渡る、古代ナスカ文化、パラカス文化をカバーする、発掘調査と研究のセンターとなるべき博物館です。
この壮大なプランを作成したのが、ラインデルさんでした。
私たちはプロジェクトを進めるため、数え切れないほどの打ち合わせを重ねてきました。
もう2年間も。
しかし、それは皆、Eメールや、郵便物によるやりとりだったのですね。
プロジェクトについてさんざん話をしましたが、個人的なことは、いっさい話題に上りません。
その文章から、真面目で誠実なお人柄であることはうかがえましたが、どんな風貌の方なのか、年齢はどのくらいかなど、全く情報がありませんでした。
そして今回、私はボンの研究所を訪ね、そのラインデルさんと、初めて、お会いすることができたのです。
こんなときめきと驚きが、現代にも残されているなんて、すてきなことですね!
背高の木々が風に揺れる研究所の受付で、名前を告げ、待っていると、右手の階段から、豊かにヒゲを蓄え、どっしりとした年配の男性が、降りてきました。
あ、この方なんだ、と一歩前に出ようとした、次の瞬間、左奥の通路から、軽やかな足取りで、向かってきて、
「やあ、こんにちは」
とさわやかに声をかけた人がいます。
そう、その人がラインデルさんでした!





ドクター・マルクス・ラインデル



初めて会ったにもかかわらず、私たちは、古くからの友人のような親近感を覚え、話が弾みました。
ラインデルさんは、研究室、そしてホールに用意してくださったプロジェクターで、最新の発掘調査、研究の成果について、詳しく説明してくださいました。
それこそ、世界で初めて見る、発見されたばかりの遺跡の映像、情報の数々に、私も興奮を隠すことはできませんでした。
ラインデルさんは、私が想像したより、もっと誠実で、確かに信頼できる、すばらしい考古学者でした。
何年間も粘り強く国内外のリサーチを続け、ようやくラインデルさんに巡りあって、そのプロジェクトに賛同し、ここまで活動を共にして、本当に良かった!
と、私は心から、その幸運に感謝したのでした。

ボンは、緑豊かな、ため息がでるほど美しい古都です。
心地よい空気のなか、風情のある古い街並みを歩き、まるで絵本の森を散策するかのように、広大な公園を抜け、川のほとりのレストランで、シュパーゲルをご馳走していただきました。
はい、勿論、シュパーゲル、白いアスパラガスです。
5月から6月初めの1ヶ月は、シュパーゲルの季節。
(町のレストランには、シュパーゲルのメニューがあふれます。
シュパーゲルのクリーム・スープ、シュパーゲルのサラダ、バターソース、あるいはオランデーズ・ソースで味わう堂々とした丸茹でのシュパーゲル。
付け合せに、ステーキ、カツレツ、サーモン、ハムなど・・・ええ、あくまでも、シュパーゲルがメインなのです。)
旬を迎えた瑞々しい「野菜の王様」を、ドイツの人々は毎日のように楽しみます。
そうして、また巡り来た春を、歓迎しているのです。

光を翻すラインの流れを眺めながら、私たちも、幸せな出会いに乾杯し、シュパーゲルで祝ったのでした。


2004年5月27日  

楠田 枝里子