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オクトーバーフェスト


一生に一度は行ってみなくちゃと、ずっと前から思っていた、オクトーバーフェスト。
世界最大のビール祭りです。
ついに今年、その願いが叶いました!
バイエルン州の州都ミュンヘン在住のマティアス・シュミーゲルト(長く、ピナ・バウシュのカンパニーのゼネラル・マネージャーを務めていた人です)が、強力に誘ってくれたのです。
マティアスが10人席を予約してくれて、親しい友人たちが結集しました。
ピナの片腕だったルッツ(現在はエッセンの大学教授)、ダンサーのフランコ、ロシア人の科学者、ポルトガルの外交官などなど、まあ賑やかなテーブルになりましたよ!!


これが、山小屋風のテントの入り口。
マティアスと。

私たちのグループは、この9人。
(ルッツはふざけて、私の後ろに隠れちゃっています。)
さあ、飲むぞ!


私たちは、お昼の12時に、会場で待ち合わせました。
交す挨拶は、「グリュース・ゴッド!」。
標準ドイツ語では「グーテン・ターク」(こんにちは)ですが、これはバイエルンの方言なのですね。
みんな、もうすっかりバイエルンっ子気分です。
ルッツとフランコは、バイエルンの男性のトラディッショナルな赤白チェックのシャツで決めてましたよ。

オクトーバーフェストは、直訳すると「10月祭」となりますが、実際のところは、ビールの本場ミュンヘンで、9月下旬から10月上旬、2週間以上にも渡って繰り広げられる、200年あまりも続くお祭りです。
テレジエン・ヴィーゼ(テレーゼの緑地)と呼ばれる広大な一帯に、十数個もの巨大なテントが立ち並び、人々が大集合して、朝から夜遅くまで、ビールを飲む、飲む、飲む、食べる、飲む!!
大きいテントは、1000人、2000人とひしめきあっています。
中に入りきれなかった大勢の人々が、テントの外の椅子とテーブルで、飲んでいます。
もう圧巻の光景です。
これにさらに、キルメスと呼ばれる移動遊園地が合体します。
ミュンヘン市内を一望できる大観覧車や、ジェットコースターなどの各種アトラクション、くじ引きコーナーや、名物のブレッツェル(2つの輪が絡み合ったような形のパン。中世にバイエルンの修道院で、修道士たちがビールの順番待ちをしているとき、腕を組んでいた形から、パンやさんが生み出したんですって!)を売る店、お土産物屋も参入して、ドイツの大人のディズニーランド、といった感じですね。
昔ながらのビール樽を運んだ馬車が、華やかに着飾って、会場を練り歩きます。
その広さは、なんと42ヘクタール、東京ドーム9個分にもなるんですよ!!!
ここで、ざっと600万人の人が、770万リットルものビールを飲むというのですから、仰天するでしょう?!
私は、オクトーバーフェスト名物のハート形をしたレープクーヘン(ドイツの伝統的なお菓子)を買い込んで、にんまり。
Wiesn Herzen」といって、「ボクの愛しい人」「最高の友だち」「理想の女性」などと、さまざまな内容の文章がお砂糖で記されていて、楽しいの。
私がどんなセリフを選んだか、って?
それは、秘密。


驚くのなんのって・・・。
私たちがテントに集合して、乾杯しようとビールを注文したところ、全員に一律で、分厚いガラスのジョッキが運ばれてきたのですよ!
入っていたのは、なんと1リットルのビール。
重くて、私には持ち上がらない。
ヨイショと両手で抱えあげ、なんとか乾杯に間に合いました。
「プロースト!」
これはおめでたい時に使う、乾杯の言葉です。
新年おめでとう、とか、クリスマスおめでとう、とかね。
お祝いのときの乾杯には、もうひとつ、「プロージット!」もよく使いますね。
山盛りの前菜、バイエルン料理の数々が、たちまちテーブルを埋め尽くし、私は圧倒されるばかりです。
やがて楽隊が演奏を始めます。
全員で大合唱し、飲む、の繰り返しです。
オクトーバーフェストの歌、っていうのがあるんですよ。
マティアスに教えてもらったところによると、こんな感じ。
   Ein Prosit, ein Prosit, der Gemütlichkeit.
   Ein Prosit, ein Prosit, der Gemütlichkeit.
   OANS ZWOA DREI! G'SUFFA!

  (乾杯、乾杯、いい気分で。
   乾杯、乾杯、いい気分で。
   1、2、3、さあグイっと飲み干せ!)
これを合図に「乾杯」と、全員がビールを飲むのですよ。
やがて、テント中で、ダンスが始まります。
興が乗ってくると、座っていた椅子の上に立って、踊り出します。
さらには、大熱狂のなか、テーブルの上(!)にあがって、あちらでもこちらでも、ダンス!!
私はただ茫然と眺めるばかり・・・というのは最初のうちだけで、ほどなく私も皆と肩を組んで、体を揺らしていましたよ。

さんざん飲んで、食べて、ビール腹になって、大満足のうちに私は帰路につきました。
マティアスは、地面にぺたんと座り込んで、動きませんでした。
みんな酔っぱらっていたので、あとはどうなったのか、知りません・・・。


2017年10月30日  

楠田 枝里子