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60000年ぶりの、火星


見ました!
見ましたよ、火星!!!

60000年ぶりに地球に大接近する、2003年8月27日。
私は心弾ませながら、三鷹の国立天文台におじゃましました。
台長の海部先生は20年近くも前からの知り合いで、夜遅い訪問にもかかわらず、いつもと変わらぬにこやかな笑顔で迎えてくださいました。
若い天文学者の小久保さんは、一緒にヘール・ボップ彗星や獅子座流星群を見に出かけた、前々からの仲良し。
ペルーでお世話になったペペさんも、この天文台で研究を続けており、日本での再会に熱い握手を交わしました。

まずは、小久保さんたちのプロジェクト、「4次元デジタル宇宙シアター」を見せていただきます。
3Dメガネを着けて、スクリーンの前に座り、太陽系から、銀河系、この宇宙の姿を、まさに体感。
すごい、すごい!!
あたり一面に漂う夥しい星々に、思わず手を伸ばしてしまいましたよ。
どろどろに燃える岩石の粒が無数に渦を巻く空間で、私たちもドキドキしながら、46億年前、月が誕生する場面に立ち会ったのには、感動でした。
自分自身が、途方もないスケールの宇宙の只中にぽっかりと浮いて、世界をあまねく見渡しているような、崇高ともいえる瞬間を体験しました。
このシアターは、毎月一般にも公開されているそうです。
ぜひ一度、この神秘の宇宙にお出かけになってみてください!


さて、さて。
東京に火星が最接近した、23時27分58秒、私たちは天文台のドームのなかにいて、望遠鏡を覗いていました。
(地球中心への再接近は、18時51分12秒。)
そのとき火星への距離は、5576万キロメートル。
ぴったりの時刻までカウントダウンをし、皆で大きな拍手を贈ります。
ところが、
「火星の光が地球に届くのに3分かかるから、今見えているのは3分前の火星の姿ですよ」
との海部先生の指摘に、私たちはあわてて、再度カウントダウンをしなおしたという愉快な一幕もありました。
(写真は、望遠鏡の前の海部先生と私。
久し振りにお目にかかれ、私は嬉しい気持ちでいっぱいでした。)
あいにくのお天気で、夕方には肉眼でも見えていた火星ですが、夜にはようやく雲の切れ間から姿を見せる程度。
それでも、天体望遠鏡を通して見る火星の姿は、まるで呼吸をしているように揺らめいて、生々しいものでした。
ああ、もう、大感激!!!です。

火星は、1日が24時間だったり、季節の変化があったりと、私たちの地球にも似たところのある惑星。
テラ・フォーミングといって、火星の環境を作り変え、将来そこに住もうという、火星移住計画も進められています。
最接近の当日だけでなく、9月にも同様に、きれいに空に輝きますよ。
望遠鏡で見ると、極冠や模様も、はっきりと確認することができますから、ぜひ皆さん、近くの天文施設に出かけてみてください。
(火星について、詳しくは、国立天文台火星ジャーナルをご覧ください。
最接近の時刻についても、算出の条件によって微妙に違いますので、ご参照くださいね。
http://mars2.mtk.nao.ac.jp/MarsTop.html )

60000年ぶりの火星との対面は、今この時間を生きている人間の幸せを感じさせてくれました。
海部先生、国立天文台の皆さん、本当にありがとうございました。


2003年9月1日  
楠田 枝里子