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クリスマス・マーケット


昨年の11月末、私はドイツを旅していて、デュッセルドルフのクリスマス・マーケットに飛び込むことができたのは、今思うと、本当にラッキーでした。




祝祭の季節の到来を告げるクリスマス・マーケットは、ドイツ発祥と言われています。
2500ヵ所で開催され、国内外から訪れる観光客は1億6000万人にも上るという、一大イベント。
町はきらびやかに飾り付けされ、大きな広場を中心に、絵本の世界さながらの、かわいい家の形の出店がずらり並んでいます。




クリスマスツリーやリース、サンタさんや聖人の人形、オーナメントの数々など、クリスマスにちなんだ商品だけでなく、愛らしいぬいぐるみや、カラフルに光り輝くランプ、細工物のアクセサリーも、伝統工芸品も、勢揃い!!
星や人やハートに形作られたレープクーヘン(ドイツならではのシナモンやクローブなどのスパイス入りケーキ)のお店が、お祝いムードを盛り上げます。
グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家は、レープクーヘンでできていたということ、ご存じでしたか?




この時期なじみの温かな赤ワイン、グリューワインや、クレープ、焼きソーセージなどの店から、美味しそうな匂いが溢れて、道行く人々を誘います。
豪華に装飾された、きらめくメリーゴーラウンドが回り、子供たちが歓声を上げています。



その町らしい特徴があるのも、楽しみのひとつ。
たとえば、ドイツで最も有名なクリスマス・マーケットを誇るニュルンベルクは、オモチャの町としてよく知られ、丁寧にハンドメイドされた、夢のある木製の玩具でいっぱいでした。
私はニュルンベルクの名物ソーセージ、ニュルンベルガーに舌鼓を打ち、レープクーヘンの老舗で、評判のエリーゼン・レープクーヘンをほおばり、蜜蝋のロウソクを飾った素朴な木造りのクリスマス・ツリーを買い求めました。
(ツリーは今でも毎年、私のテーブルに飾ります。
火をつけると、甘いハチミツの香りが広がるのですよ。




ミュンヘンのクリスマス・マーケットでは、歴史的な大仕掛け時計で知られる市庁舎前の広場に、ツリー用の大きなモミの木が山となっていて、人々が自宅用にと吟味していたのに、目を奪われましたね。
隣りの露店では、色とりどりのフレッシュフルーツが、こぼれんばかりに積み上げられ、華やかに飾りを付けた店々が、どこまでも続いていました。
私はここで、天使のオーナメントと、あたたかな手袋を買い求めたことを、懐かしく思い出します。
ミュンヘンの冬はとても寒く、手の大きい私は、当時日本でサイズの合う手袋を見つけることができなかったので、大喜びでした。

私自身、たくさんの思い出のあるドイツのクリスマス・マーケットですが、コロナ禍にあって、今年は開催が難しい状況です。
フランクフルトやニュルンベルクは、10月すでに中止が発表されましたし、ヨーロッパ全土に広がる感染再爆発の深刻な事態に、ドイツ中の多くの町から続々とクリスマス・マーケット取り止めのニュースが届いています。
残念ながら、今年は、寂しい年末となりそう。
せめて、このページで、去年私が訪ねたデュッセルドルフの写真をご覧いただいて、クリスマス・マーケットを味わってくださいね。






2020年11月10日  

楠田 枝里子