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ナスカを想う夜


数えきれない思い出が、次から次に溢れだし、それはもう楽しく、懐かしく、刺激的なひとときでした。
山形大学の坂井正人教授、国立天文台の小久保英一郎教授と、夕飯をご一緒したのです。
おふたりとも、もう20年以上ものお付き合いで、積もる話に花が咲きました。
坂井さんは、若き考古学者として、ペルー、クントゥルワシ遺跡の発掘調査に力を注いでいらした頃からの知り合いです。
マリア・ライへ基金にも多大なご協力をくださり、ナスカでの活動が困難だった時代、私のナスカ・リサーチに同行して、苦労を共にしてくださった方。
パルパ博物館のオープニングにも駆けつけていただきました。
今では、新しいナスカの地上絵の発見・研究に大活躍していらっしゃいます。
小久保さんは、拙著「ナスカ砂の王国」を読んで、ナスカを訪れ、マリアさんから伝言を受け取って、私の元に来て下さったのが、最初の出会いでした。
その縁で、マリア・ライへ基金のために、大地震の後のナスカ・レポートを務めてくださったり、彗星好きの私と一緒に、あちこちに観測に出かけてくださったりしたのでした。
(特に、1997年のヘール・ボップがすばらしかった!)
現在は、日本の天文学の最前線で、お仕事をしていらっしゃいます。


(右)坂井さん、(左)小久保さん


3人揃うのは、何年ぶりでしょう。
ナスカの地上絵研究の最新情報、地球外生命体の存在する惑星の可能性、人類の未来など、次々繰り出す飛びっきり面白いニュースに沸きました。
マリア・ライへのミラドールを新たに建設しようと活動中の田島さんも参加して、あっという間の4時間でした。
本当に嬉しい、心躍る出会いに、感謝!
すばらしい友人たちと、熱い思いを共有し、この人生で貴重な体験を重ねてこられたことを、この上なくありがたく、幸せに感じる夜でした。


2014年11月1日  

楠田 枝里子