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羽生結弦「GIFT」


ああ、もう大興奮でした!!
東京ドームで行われた、アイスショー「GIFT」(ギフト)!!
熱烈な羽生結弦ファンの、礼子さんたちと一緒に、行ってきましたよ!
ドームに入る前から、ワクワク嬉しそうな顔をした、私たち!!




3万5000人で埋め尽くされた観客席、指を開き突き出した手のオブジェが印象的なステージ。
左右にはオーケストラ、中央に長いスケートリンクが伸びています。
実は私、大勢の人が集まる場所に足を踏み入れるのは、3年ぶりでした。
マスクを二重にし、除菌グッズを多々バッグに揃えて、臨戦態勢(笑)。
でも、公演が始まるや、もうそんなこと、いっぺんに吹き飛んで、羽生結弦の世界に引き込まれていったの。




MIKIKOさん演出で、ライゾマティクスのクリエーティブチームが作り出した、あまりにも見事な映像の美しさ、迫力に、最初から最後まで圧倒されました。
巨大スクリーンも、観客席も、ドームの床、壁、天井までも、空間の全てを覆いつくす、アートの波に、ただ息を呑み、巻き込まれる。
燃え盛る炎の中から出現した「火の鳥」、羽生結弦の、心情溢れる語りが、全編を貫いていきます。
自らの内奥の深い葛藤も、ありのままに。


北京オリンピックで無念のショートプログラムとなった「序奏とロンド・カプリチオーソ」に、会場で再チャレンジするというシーンには、おおいに沸きました。
6分間練習から始まり、なじみのティッシュボックス、プーさん、いつものルーティンを経て、あの日の演技、4回転サルコーを鮮やかに飛んでみせたのです。


「レット・ミー・エンターテイン・ユー」で会場は熱狂し、「オペラ座の怪人」の音楽が始まるや、私と礼子さんは肩を叩きあって、大感激!
私は個人的に「ノッテ・ステラ―タ」に強い思い入れがあり、途中から涙が溢れて止まらなくなりました。
魂の昇華する一瞬に、立ち会えた気がして・・・。
ドームの丸い天井にも、「ノッテ・ステラ―タ」の白鳥の羽根が一面に舞い、「春よ、来い」では桜色の靄が広がり、私たちを幻想のただなかへと誘(いざな)います。


一緒に「GIFT」を楽しんだフォトグラファー、
中本徳豊氏による「ノッテ・ステラ―タ」の1シーン。


羽生結弦がラストに選んだのが、あの「SEIMEI」だったことには、体が震えました。
大きなどよめきと感嘆の声が、渦巻きました。
そして、マイクを外し、ドーム中に届けてくれた「ありがとうございました」の生の声!
最後の最後まで、羽生さんが、全力で魅せてくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。


全く、羽生結弦という人は、なんてドラマチックな、美しき超人なのでしょう!!!
この人と同じ時代に生きていて、同じ空間を共有できるとは、なんと幸せなギフト、贈り物だったのでしょうか!!!

「ホープ&レガシー」の1シーン。
快く作品をご提供いただき、中本徳豊さんに、厚くお礼申し上げます。



2023年3月5日  

楠田 枝里子