訃報
6月30日、ドイツから、ピナ・バウシュの訃報が飛び込んできました。
何かの間違ってあってくれと、祈るような気持ちで、やりとりを繰り返し、ついに現実を直視しなければならない状況となりました。
あまりのショック、喪失感の大きさに、そのまま一睡もできず、翌朝を迎えました。
生きていく拠所を永遠に失ってしまったような思いで、私はずっと呆けたように座り込んでいます。
限りなく優しく、清廉で、愛に溢れた人でした。
持てる全てを、創作に捧げた偉大なアーティストでした。
私の人生で、もう二度と、ピナのように美しい人に巡り会うことはできないでしょう。
20年にも亘り、親しく傍らに置いてもらえたことは、何よりの幸せでした。
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ヴッパータールにて、フォーサイスと
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2009年7月2日
楠田 枝里子
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