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パリ、美食の日々


私のヨーロッパ旅行の最終滞在地はパリ、というケースが多くなっています。
気の向くままに美しい町を歩き、芸術を愛で、豪華な食事を堪能して、旅を締めくくる、というわけですね。
今回も、パリで4日間を過ごして、毎晩三ツ星レストランで舌鼓を打っていましたよ!

「アルページュ」は、ずっと出かけてみたいと思っていて、前回チャンスを逃したレストラン。
野菜料理を中心としたメニューは、あまりにも生き生きとして新鮮で、今まで味わったことのない素材の旨味と卓越したシェフの技に目を丸くしました。
驚いたのは、シェフのアラン・パッサールさんが気さくにテーブルを回って、いかにも楽しそうに話しかけてくださったこと。
私、すっかりファンになってしまいましたよ。


とても心地よい空間!

アラン・パッサールさん。
気軽に写真にも応じてくださいました。



「ピエール・ガニエール」は、東京店2店舗とも足を運んだことがありましたが、今ひとつの印象があって、一度パリ本店の味を確かめなければ、と思っていました。
そうしたら・・・やっぱり、さすが、本店の味は違う!
次々に刺激的なお料理が登場して、一皿一皿に、唸ることしきり。
多分、私の人生で、最も美味しいリードヴォーを体験しましたよ!
ガニエールさんも、テーブルにいらして、お話することができました。


落ち着いたお席で、ゆっくり食事を楽しみました。



「ル・ムーリス」は、170年の歴史を誇るホテルのなかにあります。
ルイ16世様式のゴージャスな空間で、貴族になったかのような優雅な気分でした。
そこで供された、洗練された現代フレンチは、まるで上質のオペラを楽しんでいるかのように、ドラマチック!
展開される味わいの壮大なドラマに、大興奮の夜でした。
食事を終えて、感動に思わず拍手を贈ってしまったほどです。
シェフのクリストフ・サンターニュさんは、まだ37歳という若さですが、お会いしてお話を伺ったら、とてもナチュラルで、誠実な方でした。


贅沢な空間でした!



夜は三ツ星レストラン、とくれば、昼は勿論、ショコラティエ巡り、ですよね!

パリに来て、ここを外すわけにはいきません。
パトリック・ロジェ。
今回はマドレーヌ広場のロジェのブティックにお邪魔したのですが、ショーウィンドウに飾られた巨大なチョコレートのオブジェが目を奪いました。
さすが天才アーティストのプレゼンテーションですね。


マドレーヌ広場のブティック。

これは、ヒョウ?



ジャック・ジュナンのお店も、訪ねましたよ。
内部にはカフェ・スペースもあって、美味しいくるみのケーキをいただきました。
(すごい人気で、私、40分も並びましたよ。)


モダンなスペースで、ひと息つきました。



どのショコラティエでも、飛びっきりのチョコレートを山ほど買って、手荷物で抱えて、帰国しました。
そして、うちで体重計に乗ってみたら・・・な、な、なんと!
4キロも太ってしまっていたのです。
まあ、あれだけ美食の日々を送ったのですから、しょうがないですよね。
東京では、一転、ダイエットのための粗食の日々となってしまったのでした。。。

それでも、舌に残るパリでの極上の味わいは、今も鮮明に甦ります。
あ〜〜〜、満足、満足、大満足でした。
パリの三ツ星レストラン探訪、この続きは、また来年!


2014年12月1日  

楠田 枝里子