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サロン・デュ・ショコラ2019、注目のチョコ


いよいよ来週、スタートですね!
サロン・デュ・ショコラ2019!!
世界中の名だたるショコラティエさんたちが、一堂に会する、チョコレートの祭典です。
ここでしか会えないショコラティエさんに会い、ここでしか手に入らないチョコレートを味わう。
なんて幸せなイベントでしょう!!
私は前夜祭から参加しようと、心弾ませています。

勿論、私も、会場で初めて目にする新作がどっさりなのですが、現時点ですでに、絶対注目、要チェックのチョコレートを、一足早く皆さんにご紹介しましょう。

まずは、ショコラ界のスーパースター、ジャン゠ポール・エヴァン。
今年のバレンタイン・コレクションのテーマは、旅です。
ハート形のラブアイランド(愛の島)の地図や、空高く飛び立つ鳥の姿が記されたボンボンショコラなど、ファンタジーとおしゃれな遊び心に溢れた作品群は、さすがのセンスですね。




エヴァンの隣のブース、クリスティーヌ・フェルベールも必見です。
彼女の世界一のコンフィチュールの腕は、チョコレートのクリエーションにも発揮されていて、上質のジャムの瑞々しさがこれほど鮮やかに生きているボンボンショコラは、他にないでしょう。
アルザスの風景が優しく美しく描かれたボックスを目にしただけで、思わず顔がほころび、心が和みます。
私は毎年、食べ終わったあとのボックスを、小物入れにして、飾っているのですよ。




天才ショコラティエにして、彫刻芸術家のパトリック・ロジェの新作も、わくわくしながら待っています。
なんと原材料の栽培から手がけ、ロジェがとことんこだわって完成させた作品は、めったに手に入らないレアなもの。
そのぎゅっと詰まった極上の旨みは、あまりにも贅沢です。
売り切れないうちに、ブースに走らなくっちゃ!




若きショコラティエ、ジュリアン・グジアンが率いるアンリ・ルルーも、すばらしいコレクションを発表しています。
バレンタイン・ボックスは、愛する人と、地中海を旅するというコンセプト。
各地の名産品を見事に閉じ込めたボンボンショコラは、口に含んだ瞬間に、香りと味わいが魔法のようにほとばしり出て、あっと驚きます。
ボックスのデザインも旅情を誘いますね。
アンリ・ルルーは、ブルターニュの出身なのですが、その地の有名なレースをデザインした、定番のボックスも、美しい。




若い世代のショコラティエとして、もうひとり、オリヴィエ・ヴィダルも、私のお気に入りです。
エスカルゴの形をしたプラリネがよく知られていますが、それよりも、この人のボンボンショコラが、飛びっ切り美味しいのですよ。
抜きんでた味のセンス、テクニック!
どの一粒にも、隙のない完成度の高さが感じられ、唸ってしまいます。




今、興味津々、ものすごく期待しているのが、日本初上陸のショコ・オ・キャレです。
ショコラティエは、ジャン゠ピエール・ロドリゲスで、なんとパトリック・ロジェやピエール・エルメで腕を磨いたという、輝かしいキャリアの持ち主なんですね。
今回発表される作品の存在感に、びっくりしました。
カオスの中のルービック・キューブ、のような形をしていて、不思議、不思議。
とても複雑でミステリアスな予感・・・いったいどんな味に仕上がっているのでしょう?
楽しみで仕方がない。




それから、それから・・・ああ、もうきりがありません!
チャーミングで優しい人柄と、チョコレート作りの確かな腕が魅力の、フィリップ・ベルの新作は、どんなでしょう?
ブルーノ・ルデルフのリキュールのチョコも、私のチョコ・メニューから外せません。
(毎年、彼の愛猫のイラストがボックスに描かれていて、これがかわいいったらないのですよ。)
昨年、その作品の意表を突く方向性に感心させられた、情熱家のカンタン・バイィは、今年どんな展開を見せているのか・・・。

サロン・デュ・ショコラの会場で、さらなる掘り出し物を発見するのは、この上ない喜びです!
開幕されましたら、「ニュース」のページに、日々レポートしていきますので、どうぞ皆さん、お楽しみに!!


2019年1月17日  

楠田 枝里子