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夏、祭りのあと
あ〜〜〜、
終わってしまいました、私の「ピナ月間」。
毎日、毎日、劇場へ行って、美しいパフォーマンスに酔いしれて・・・。
そのあとは、ピナやダンサーたちと、ご飯を食べにいって、一緒に遊んで・・・。
楽しかったあ〜〜〜。
全員集合!
新作「TEN−CHI」が、5月ヴッパータールで初演されたとき、みるみる大きく変化していくので、驚きと興奮の連続だった、って書きましたよね。
それがね!
なんと、今回の日本公演でも、そうだったの!
ドレス・リハーサルを見たら、ヴッパータールとあまりに違っているので、
「まあ、この1ヵ月半で、大幅な変更を入れたんだ〜」
と感心してたら、翌日のプレミエで、またがらりと変っていて、もう仰天するばかり!
特に音楽は、40%近く、変更になっている印象でしたよ。
その後も、連日、次々に変貌を遂げる作品の姿に、目が離せない。
けっして満足することなく、もっともっとと高処を追い続けるピナのエネルギーもものすごいけど、それに間違いなく付いていくダンサーたちも、すごいね!
そのうち、もうちょっと詳しく、「
ピナ・バウシュ中毒
」のセクションに書きますから、待っててね。
プレミエのあとのパーティ会場にて、ピナと。
私が右手につけているのは、
ピナとダンサーたちからプレゼントしてもらった、ブレスレット。
私の宝物なの。
左から、マリオン、メヒトヒルト、エリコ
ジュリー(シャナハン)とライナーの息子の、セミヨン。
かわいい〜!
音楽に合わせて、はやくも、飛んだり跳ねたり。
将来は間違いなく、スター・ダンサーだね!
とっても嬉しかったことがあります。
劇場で、何人かの人に声を掛けてもらいました。
ほとんどが若い女性で、パフォーマンスを見たあとで、みんな涙してたんです。
で、私にこう言ってくれたの。
「『ピナ・バウシュ中毒』を読んで、初めて舞台を見にきました。
ほんとうに、感動しました!
こんなにすばらしい世界を教えてくださって、ありがとう」
って。
私はもう、胸がいっぱいになって、言葉につまり、
「私のほうこそ、嬉しいです、ありがとう」
と、何度も繰り返しお礼を言うばかりでした。
ピナが与えてくれた幸せというのは・・・表現されたパフォーマンスから体感されるものや、ピナやダンサーたちとの直接の触れあいの中で心に染みるものに加えて、さらに、見知らぬ人とも通い合うことができる、こういう新しい形でももたらされるものなんだ、と改めて知って、私はなおいっそう、ピナ・バウシュの世界の深さを噛みしめたのです。
幸せ、って思いがけずいろんな形で姿を現すんですね。
そういうことに気付かせてもらえるのは、なによりありがたいことだと、私は心から感謝しています。
そう、だから!
寝不足でも、疲れていても、どんなに遠くても、ピナのところに飛んで行っちゃうんですよね!!
な、な、なんだ、この怪しい3人。
と言いながら、私も・・・。
ハーレム!?!
おっとーっ!
たいへんだあ〜〜〜!!!
いつまでも、甘い思い出に浸ってはいられません!
秋に出る単行本の、原稿の締め切りなの!!
それが終わったら、
9月には、ペルーへ飛びます。
砂漠のなかに、2年をかけて建設してきた、私たちの博物館が、ついに完成するの!
私は、オープニング・セレモニーと記念シンポジウムに出席します!!!
(詳しくは、「
マリア・ライヘ基金
」を読んでね。)
さあ、急がなくっちゃ!
私の夏は、終わりました・・・。
2004年8月1日
楠田 枝里子