天の助け
いやあ、今年の夏は、涼しいですねえ。
農作物や夏物の製品の数々に関わっていらっしゃる方には、本当に申し訳ないのですが、私はこの気候におおいに助けられました。
実は、私は暑さにからきし弱い。
気温が30度を超えると、機能停止に陥ってしまうほどです。
テレビ局のスタジオはとても暑いので、いつも、
「お願い、クーラーを全開にしてね」
とスタッフに頼みこんでいるんですよ。
でないと、無口になっちゃうの、司会者なのに。
(テレビ番組に出演していて、私が妙に静かだったら、それは暑いということなんだな、と解釈していただいて、ほぼ間違いないです。)
「世界まる見えテレビ特捜部」の所ジョージさんは、逆に、とても寒がりなんですよね。
だから、収録スタジオは大変。
所さんは、
「寒い、風邪ひいちゃうよ」
と悲鳴をあげるし、私は、
「暑い、あー、もう意識がなくなる」
と、フラフラの状態。
でもね、寒い場合は、長袖にするとか、少し余分に服を着れば、解決できるでしょ。
暑いのは、そうは簡単にいかない。
だって、脱ぐのには限度があるし、たとえ裸になっても、暑いのは暑い。
ですので、どうか皆様、ご協力のほど、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。
そうそう、この涼しさに助けられた、っていうのは・・・。
実は私、ずっとこもって、10月出版予定の単行本のための原稿を、書き下ろしていたんです。
(だから、このメッセージのページも、2箇月近く更新できなかったのです。
すみません。)
6月にヨーロッパに出かけていたのも、その最後の取材旅行でした。
本来なら、最も美しい快適な季節のはずなのに、どういうわけか今年は、パリもミラノも、記録的な猛暑。
毎日35度とか、40度を超えちゃうんですよ。
もう、まいりましたね。
といっても、夕方4時くらいに劇場脇のカフェに集まって、ダンサーたちや劇場関係者らと会っておしゃべりし、夜パフォーマンスを見たあと、夜中の12時くらいからまた皆とにぎやかに遅い夕飯を楽しみ、2時、3時まで、という規則正しい(?)毎日だったので、一番気温が上がる時間帯には、私は動きませんでしたけどね。
それでも、異例の暑さに疲れはてて帰国して、日本もいつもの調子で暑かったら、きっとまだ原稿は仕上がってないと思います。
おかげさまで、先週末、無事脱稿しました!
嬉しい!!!
勿論、このあと、年表を作ったり、写真のキャプションを付けたり、いくつか細かい作業が残ってはいるのですが、でも、本文は完成しましたから、もういいですよ、暑くなっても。
ま、何て勝手なヤツでしょう!
お許しください。
10月の新刊書、楽しみにお待ちくださいね!!!
2003年7月27日
楠田 枝里子
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