いちごのショートケーキに、チョコレートケーキ、「おめでとう」の文字がうれしいバースデーケーキ。
モンブランに、ババロア、バウムクーヘン、ドーナツ、ロールカステラ、それからチョコレートソースの流れるクレープ‥‥。
口のなかが、とろけそうな甘い香りでいっぱいになる。
こうしたケーキを目の前にして、幸せな気分にならない子供も女性もいないだろう。
私など、全部消しゴムだとわかっていても、つい顔がにんまりしてしまうほどだ。
こんな文具が机の上に踊っていたら、きっと授業も楽しいだろうな、と思っていたら、驚く情報がとびこんできた。
実は、日本のかなり多くの小学校で、こうした面白消しゴムの使用が禁じられているという。
学校指定の白い四角い消しゴムで、まじめに勉強しなさい、ということなのだろうか。
いやあ、とても信じられない。
消しゴムにまで、うるさく細かい規定など設けているから、子供たちは息がつまってしまう。
個性が奪われ、いっそう勉強がいやになるのだ。
生徒の自由意志にまかせておけばよい。
つまらない授業も、ケーキの消しゴムひとつ持つことで、ほっと一息つけたり、心楽しくなれば、それで大成功だろう。
学校側も父兄もむしろ、そうした遊び心を理解し、うまく取り入れたほうが、賢くはないだろうか。
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