はるか2000年、3000年、5000年もの昔から、かの地には数々の文化が花開いた。
ワリ、モチイカ、チャンカイ、クントゥルワシ、インカ、ナスカ……。
ペルーという国自体が、巨大な遺跡といっても過言ではないくらいである。
消しゴムもまた、なかなか興味深いものが出回っている。
女の子やオウムの形、インディオたちがアンデスの山間で育てているリャマの姿が、いかにもペルーらしい。
チョウチョもある。
実はペルーには、世界で最も美しいといわれている、ヘレナモルファという青いチョウが生息しているのだ。
さらに、右下の白い消しゴムのデザインは、ひょっとするとシカン文化の王の姿を刻んだ、黄金のトゥミ(儀礼用ナイフ)ではないか!
ペルーの消しゴムは、歴史をさかのぼり、遠くアンデスの風を運んできてくれる。
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