さあ、アジアの底力を見せてくれる台湾の消しゴムをここにご紹介しよう。
まずは手始めに、男の子と女の子の消しゴム。
表情のユニークさ、セットの作り方に、独自のセンスがうかがえる。
楽しげな時計もある。
歯ブラシに至っては、ただ者ならぬ力量を感じさせるではないか。
すでに、フランス、中国に、台湾製の消しゴムがどっと輸出されていることは述べたとおりだ。
もちろん日本にも、台湾からたくさんの製品が入っており、うっかりすると日本製のもののなかに紛れこんで、そうと気付かれないケースもある。
台湾の消しゴムは、国境を超えて駆け巡っている。
複数の国に受け入れられるシリーズもあれば、一箇所にターゲットをしぼり、作りこんでいく製品もある。
その幅広さ、フットワークの良さは、他の国の追随を許さない。
グループAは、オーストラリアで買った台湾製。
カラフルな電話、子供をかかえた牛、大小のロケット……この可愛らしさにはかなわない。
同じシリーズは、遠くスペインでも見つかった(グループB)。
子持ちのブタに、飛行機は組み立て式である。
アメリカにも、台湾の消しゴムは深く食いこんでいる(グループC)。
特にノベルティものが、台湾に発注されることが多いようだ。
救命具は年代を感じさせ、かなり前から台湾の消しゴムの力が認められていたとわかる。
キスチョコ、板チョコは、ハーシーのノベルティとして作られたもの。
コンピューターといい、消しゴムといい、細かな技に魂を吹き込む台湾製品は、今や世界の人気者である。
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