実は、世界で最初に鉛筆を作ったのも、その文字を消す「消しゴム」が生まれたのも、ここイギリスだったのである。
ゴムの起源はメキシコだが、コロンブスのアメリカ大陸到達以降にヨーロッパにもたらされ、当時カウチュクと呼ばれていたという。
これに字を消す効果があると、1770年に発見し、Rubber(こするもの、の意)と命名したのが、イギリスの科学者J.プリーストリーであった。
ちなみに彼は、酸素の発見者としてもよく知られる。
1772年には、角砂糖ほどの大きさの消しゴムが、1個3シリングで売り出されたそうだ。
さすがに、現在の製品も大変魅力的である。
ロンドン名物の背高のタクシー、2階建てバス「ダブルデッカー」、消化栓や郵便ポストや電話ボックスも、まさにイギリス。
実によい雰囲気を出していて、嬉しくなってしまう。
本の消しゴムは、国立郵便博物館で入手したもの。
なんてスマートなスーベニアだろう。
赤いリボンのスコッチテリアに、衛兵、ポリスマン、いずれも、英国ならではのしゃれっ気を感じさせる。
一方ポリタンクの形を作るという発想で、変化球も投げてよこす。
エコノミー・パックでさえ、この鮮やかな色彩、センスの良さだもの。
消しゴム発祥の国イギリス、まだまだ健在である。
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