たぶん、最初に思いついたのは、スプーンとフォークだったのだろう。
どんな子供にもなじみの食器である。
やがて、スプーンがあるなら、お茶碗と箸だってほしいという意見がでてくる。
このさい、ゆのみも付けておこう、となる。
「それなら、お湯をわかすのに、ヤカンが必要じゃないかなあ」
「そうね。料理をするナベも、フライパンもね。」
「まな板に包丁だって‥‥」
こんなふうに考えだしたら、もうキリがない。
新しいアパートに、生活用具をそろえていくような感覚だ。
「ああ、どうにも止まらない」と、メーカーも頭をかいているかもしれない。
テレビのグルメ番組があいかわらず好視聴率をかせいでいる。
料理人が脚光を浴び、男女問わず子供も料理することに興味を持つ、この時代。
料理用具の消しゴムのシリーズは、ふくれあがるばかりだ。
さて、この次は、ちょっと手をかけて、ザルか泡立て器といきますか。
あるいは電子レンジ、皿洗い器と、大物に挑戦しますか?
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