ドイツ製の文具といえば、世界的にもよく知られ、その品質の良さには定評がある。
消しゴムでも、ステッドラー、ペリカンと、有名メーカーが目白押しだ。
だがドイツには、そんなオーソドックスな製品の他にも、ユニークなアイデアものがたくさんあるのである。
特大消しゴムには、「大きな失敗のために」と記されている。
車のプラグやリアルな電卓まで作ってしまうあたり、さすが機械の大国ドイツだ。
消しゴムキャップの付いた鉛筆にも、消しゴムのカスをローラーで巻き込んで掃除する仕組みにも、ドイツ人らしい合理性がうかがえる。
ローラースケート靴にいたっては、縫い目や靴ヒモの細かさに加え、ストッパーまで付けられているなど、なみなみならぬ道具へのこだわりを感じさせる。
サボテンは、なぜドイツ製でサボテンなのかわからないが、消しゴムでできた緑色の部分は簡単に取り外しができ、手にぴったりおさまって、使いやすい。
さらに、鉢は実は鉛筆削りになっていて、まったくむだのない作りになっていたのである。
ドイツの消しゴム「ラディアグミ」こそ、遊び心と職人の技がせめぎあう究極の地に生まれた、作品群なのである。
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