紅葉とマフィン
楠田枝里子
長い夏の猛暑の日々もようやく過ぎて、もうまもなく、紅葉の秋・・・。
マフィンには、自宅とは別の、セカンドハウスがありました。
私の事務所の上の階の、ひと部屋。
私が長期出張しているときには、そこで、スタッフやペットシッターさんに、面倒を見てもらっていました。
一緒に出社し、私が仕事を終えるのを、そこで遊んで待っていたりもしたのですね。
窓には木々の緑が広がり、とても気持ちのいい部屋でした。
秋になると、美しい紅葉が楽しめました。
窓際に、3段のボックスタワーを組み立てて、置いてあげました。
窓を開けると、折からの風に、色づいた葉っぱがさらさらと室内に流れてきて、マフィンは大騒ぎ。
赤や黄の虫さんが飛び込んできた、とピョンピョン跳ね回って、つかまえようとしていたのですね。
かわいいったら、ありません。
「ほら、ほら、マーちゃん、そっちに飛んでったよ!」
私は、マフィンと一緒になって、葉っぱの虫を追いかけました。
タワーの上から、紅葉を眺めたり、のんびり過ごすマフィンの姿は、秋の陽を浴びて、葉っぱと同じに輝いてみえました。
2024年10月
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