マフィンの親友の、お魚の爪とぎ
楠田枝里子
5月の下旬、テレビ番組のスタジオで、私はマフィンと運命の出会いを果たしました。
急いで準備して、うちに迎え入れたのは、6月に入ってからのこと。
マフィンのために揃えた、たくさんのものの中に、お魚の形の爪とぎがありました。
小さなマフィンの体の何倍もあるような、大きなお魚。
マフィンは大層気に入って、お魚さんから離れませんでした。
一緒に遊び、もたれかかって眠り、まるで親友のように。
ああ、あの頃のマフィンの、なんて可愛かったことでしょう!!
ボロボロになると、私は同じ爪とぎを何度も買い替えて、マフィンにプレゼントしていました。
マフィンはぐんぐん成長し、お魚に負けないくらいの大きさになっていきました。
やがて、その商品は製造終了になってしまい、手に入らなくなりました。
それでも、10年近くも、このお魚さんと過ごせたのは、マフィンにとっても、私にとっても、幸せなことでした。
2025年6月
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